10年目の仏縁~原発地震から~

先日、福島県相馬市の私の大切な友人である、小泉ひとみさん偲いを紡ぐプロジェクト・∞ 代表)からお便りをいただきました。









東日本大震災から「10年目の仏縁」として、贈り物も同封されていました。





*****おたより****


こんにちは。

東日本大震災から10年が経ち11年目の矢先に2月13日相馬沖を震源地とした福島県沖地震震度6強が相馬市を襲いました。津波被害が無かったのと夜中でしたから会社関係の死者は幸いに出ませんでしたが、2年前の台風19号で浸水してしまった家屋が破壊的被害に遭いました。壊れた物の片付けに追われ屋根や壁や塀の補強作業に日々被害に遭った方々は大変ですが、それでも皆さんお互いに励まし合いながら頑張って前を向いております。

それは10年前の東日本大震災、台風19号水害被害、コロナ感染拡大防止そして福島県沖地震と乗り越える力は他県よりも強いかもしれません。

「命はひとつ」「命あってのこと」と思えるのは3.11に亡くなられた方々の分もしっかり頑張って行こうと思えるからです。

そんな中、相馬市であの日お亡くなりになられました465名の方々の供養のために2年がかりで海に近い真言宗摂取院に毘沙門天を描かせていただきました。お寺に中々行けない方々、ご遺族の皆様にもお住職を通じてお渡し頂く様にさせていただきました。

また皆様には私からの10年目の仏縁としてお渡しさせて頂きました。

そして11年目になりますがどうぞ福島第一原子力発電所廃炉の日までお付き合い頂けましたら幸いです。

これからもずっとよろしくお願い致します。令和3年3月吉日 福島県相馬市 小泉ひとみ (原文ママ)


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この度、この贈り物のキーホルダーは、私の会社(本業)で作らせていただいたものです。


私と小泉ひとみさんとの繋がりは、2011年3月11日の震災1か月後、2度目の余震(4月7日)の片付けや修繕もままならない被災した会社の営業のデスクの前を通りかかる時に、ふと目にした1通のオーダーメールが始まりでした。


「チャリティグッズを作りたい。売り上げは全額福島県の子ども達に役立てたい」


という福島の子ども達のためのグッズ製作の弊社へのご注文メールがきっかけでした。


私は、その文面を読んだ直後、衝動的に彼女の携帯に連絡を入れました。


「今、今、福島の子どもたちはどんな状態ですか!? 幼稚園や学校、施設にいる子たちは!?」


原発の影響を受ける子ども達を憂う私にとって、確実で細やかな情報がなかなか手に入らず、もう1か月もお水を飲んでいないような情弱な状態だったので喉から手が出るような思いで、初対面の電話であるにも関わらず矢継ぎ早に質問したものでした。


それから私は彼女の情報を頼りに、個人で福島県の被災した子どもたちへの応援を始めました。


放射能の影響で野外で遊べない子どもたちへ、猛暑でビニールプールで遊ばせたいという状況だったので、少しでも水遊びができるように大型のテントを贈ったり、運動着やよさこいの鳴子を贈ったり、養護学校に絵本を贈ったりしました。


またその年の秋からはORI☆姫隊を結成したので、メンバーを連れて応援に行くようになりました。


あれから10年。年を重ねる中、これまで彼女を通じて様々な相馬への支援活動を行うことが出来ました。



そしてたくさんの出会いが生まれました。





福島県相馬市応急仮設住宅での佐藤さんファミリー(2011年9月)

前列中央で佐藤さんが持っているORI☆姫隊の色紙のサインがまだたどたどしい

(前列中央佐藤さんの右隣がお嬢様、右端が筆者ORI☆ママン、後列右端が佐藤さんの奥様、左隣の黒TシャツがNODOCA)


そして約10年後に移転された新居で、佐藤さんご夫婦と笑顔で再会することができました(2020年12月末)




2015年から毎年クリスマスに応援に行っている福祉型障害児入所施設原町学園さんとの出会い




毎年開催される荒秀一氏(福島県議会議員)が主催する「わくわくワールドフェスタ」に出演



台風被害に遭った相馬市川原町児童センターのお見舞いでの子ども達との出会い







まだまだここにご紹介出来ないほどの、数限りない大切なご縁を結んでくださったのが小泉さんです








この「仏縁のおくりもの」であるキーホルダーに描かれているのは仏画です。


わずか横18㎜×縦52㎜の板面に描かれている線画がこれほど見事に印刷されているということは、いかに原画が繊細に巧妙に描かれているのかが分かります。しかし私の約35年のキャリアを通じてもこれほど見事に複写されているのは奇跡だと感じています。






もうかれこれ5年以上前になりますが、小泉さんを通じて、私もORI☆姫隊も『仏画』を学ばせて頂いたことがありました。その時は、釈尾会仏画教室の細谷智晴先生にご指導頂きました。自分で選んだ仏様を無心で筆を動かし写し描きしていく心静かな時間は、なんとも楽しいひと時でした。


仏画会の第一人者である釈尾会主宰の安井妙洋さんの作品とともに、小泉さんの作品は摂取院に「被災者供養」の仏画として寄贈されています。


大震災の犠牲者供養、仏画寄贈 釈尾会仏画教室主宰・安井さん、相馬の寺に:震災・原発関連ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet (minyu-net.com)




小泉さんとはお互いに

「お節介の肝っ玉母さん」と言い合っていますが


この10年の間、福島県相馬市の地元で復興支援活動を行う小泉さんに改めて心から「お疲れ様」と「感謝」の思いをお伝えしたいです。


遠く険しい復興への道のり


これからも無理をせず、元気で笑顔で一緒に歩んでいけたらと思います。



ORI☆がとうございました。