報知新聞さん「希望と絶望が活動の根本」
みなさんORI☆ばんは。
ORI☆にちは!ではなく、ORI☆ばんは!という、ご挨拶になっているのは
いつものように夜行性という自分の困った習性のためです。
宮城野区から社会貢献で表彰して頂いた時(2015年7月)
2021年3月7日に報知新聞さんに掲載された記事に
【結成10年 アイドルやりたい!避難所の幼い声と『東北は終わった』心ない声 希望と絶望が活動の根本】
というタイトルが掲載されて、少し驚いています。本当のことなので問題はないのですが、
これまでも取材で、復興支援アイドル結成の理由や、その当時の状況を聞かれて、このようなネガティブな理由をお伝えすることはありましたが、ここまでダイレクトに書いてくださった方はあまりいらっしゃらなかったと思います。記者さんはとてもお若い女性で、私の実の娘たちよりも10才は若いのでは、と言う印象でした。
リーダーのNODOCA(大3)よりもちょっぴり年上という感じ。
「希望と絶望が活動の根本」と言い切ってくれました。
私のことばを直球で受け取って、バイアスをかけず理を通す、という素直な知性を感じてとても新鮮でした。
先日、災害集団移転住宅の会長さんとお話をすることがありました。
「この頃の取材記者の方々はお若い方ばかりですね。」と、互いにうなづきあっておりました。
さすがに10年も経過すると、記者さん達も世代が変わるものですね。
上司から、「被災地のあの人に教えてもらえるから。」と言われて、それほど事前に知識を入れることなく取材にいらっしゃる方もいて、「いちから説明しなければならなくて大変だ」と、その会長さんもおっしゃっておられました。
これもある意味、次世代の育成になるのですから、仕方がないことだと労を惜しまず語らねばなりません。
お役目、というか義務です。
ところで
この義務とか使命感とかの心理の実体は何なのでしょうか。
かくいう私も、この気持ちが復興支援活動を行う発端にもなり、またこれまでの過程で幾度も幾度も感じてきたものです。
災害のような緊急非常事態では、人は使命感や義務感が特に湧くものです。
例えば当然「人命救助」が挙げられます。
また、ボランティアのような、「愛他の精神」です。
しかし、これまでこの「愛他の精神」だけを取り上げて、ORI☆姫隊の活動を理解する方がほとんどでした。
中には、「復興支援」と「アイドル」が結びつかず、なんとも理解ができなかったようで
『復興を出汁にした商売に違いない』とか『新興宗教か』と誹謗する人までいて、いわれなき中傷にまったく流す必要もない涙で枕を濡らしたこともありました。
確かに、美しいボランティア精神と描くとわかりやすく誰にでも理解されやすい。
またある意味、被災地の少女たちの優しい健気な活動と、彼女たちを神聖化するためのありがたい想いもあったと思う。
当然私の中には被災地の子女教育の重要性を大きく痛感したからということもある。
しかし、私自身のこのような復興支援という活動の根本の動機は、決して美しいものではありません。
だって人が人のために何かをすることは当たり前ではありませんか。
つまり、正直に言って その動機は 「あの震災が憎い」 そして 「原発問題への怒り」 です。
それは10年経った今でも変わらない。
だから、つらく重い。やればやるほど。
でも、これからの子どもたちが強くたくましく希望を持って生きていけるように、そしてそんな社会になることが
この活動の唯一の希望への「光」です。
その「光」が自分の使命感を駆り立てている正体そのものなのかもしれません。
報知新聞さんの記事です。お時間がちょっぴりある方は読んでみてください。
WEB記事はこちらです
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