姫☆のアサカツ!!プロジェクト　河北新報掲載

2020年9月から新プロジェクトを開始しています。コロナ禍でも可能な復興支援活動です。震災から10年を迎えた2021年の復興の現状と、震災の教訓を忘れないこと、健康増進、そして未来に向けて持続可能な取り組みを考えるというコンセプトのプロジェクトです。これまで9月七ヶ浜町菖蒲田浜海岸、10月仙台市宮城野区中野地区、蒲生干潟、11月仙台市荒浜（前深沼海水浴場）、12月岩沼海岸（ひつじ村＆千年希望の丘）です。また第6回目は1月16日に名取閖上での開催を予定しております。

■「姫☆のアサカツ」活動の内容は

①宮城県内津波被災沿岸のゴミ拾い（プラごみ中心）、②防潮堤をランニング、③地元語り部さんの勉強会（10年目の被災地の現状と課題）、④復興支援ミニライブ、⑤姫☆むすびで朝食（環境保全米幻のササニシキORI☆姫米）の5項目です。記事にご掲載いただいた時は第5回目仙台市若林区荒浜海岸で行ったアサカツです。荒浜のアサカツは二度目ですが、地元語り部貴田喜一氏のご厚意で、荒浜ロッジにて地域のみなさんと大学生ボランティアのみなさんの「荒浜ロッジ応援団」のご協力で「手作り石窯ピザで忘年会」を開催して頂きました。御礼に地元被災地のみなさまのためにORI☆姫隊が復興支援ミニライブを開催させて頂きました。

この度のコロナウィルス感染予防対策の中での活動を考えるにあたり、これまで10年間のいくつかの社会貢献活動との比較を振り返った時に、実は共通している点に気付きました。人類史上同じような経験知はいくつかある程度の史料として遺されてはいるものの、震災もコロナ禍もどちらも、この時代を生きる私たちにとっては人肌レベルには全く予期できない未知数のものであるということです。『事象を見て感じて学んで想像の世界で当たりをつける』という、私の中での「やれることを今やる」の理念は変わりません。

今私たちは、地球温暖化による異常気象の発生、生態系環境保全、エネルギー問題、また少子高齢化などさまざまな環境問題や社会問題に正面から向き合っていかなければなりません。その課題の複雑性を目の前にすると、果たして人類レベルでの解決方法があるのか？と感じられ想像の域をはるかに超えてしまうハードルの高さに茫然としてしまいます。しかし私たちは思考するという能力を与えられています。科学の力と人間の持つ愛ある良い心と、そして「やれることを今やる」を実行することと重ね合わせて、常に未来を意識しながら考える姿勢を絶え間なく継続させていくことが大切です。

ORI☆姫隊のリーダーNODOCA（21）が先日、「姫☆のアサカツ!!」をWEB番組の中でご紹介している時に、言った言葉が印象的でした。NODOCA「ちょっと大変なんですよ。朝も早いし、寒いし。でも朝日の中で広大な砂浜の私たちがゴミ拾いしたスペースだけですがきれいになって、大きな防潮堤の上でランニングを完走して、なんかなんとも気持ちがいいんですよ。」プロジェクトを頑張っているORI☆姫隊の正直な感想なんですよね（笑）。

この活動に一人、二人と参加者が増えて、またこのような意識を持ってくださる方が増えることを心より願っております。

次回のブログでは、荒浜の語り部の勉強会の内容をご報告したいと思います。