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震災伝承バスツアー「ORI☆姫隊と行く!まるごと石巻旅」その2

前回その1では、震災伝承バスツアー「ORI☆姫隊と行く!まるごと石巻旅」の前半部分をご紹介しました。


石巻の観光誘致PR公式動画はこちらをご覧ください



3つめの訪問場所は、石巻市から南三陸町志津川に立ち寄ります。

素晴らしいオーシャンビューと露天風呂、キラキラ丼で有名な「南三陸ホテル観洋」さんです。

観洋さんの公式HPはこちらです



観洋さんはJTBやるるぶ、ジャパン・ツーリズム・アワードなど数々の栄えある受賞歴を誇る人気のホテルです。

海とお風呂が一体化した露天風呂は旅の疲れを癒し、夜明けの朝日は最高の休日を満喫させてくれます。

みやぎ女将さん会の会長・阿部憲子さんは、宮城の観光業を牽引する東北復興の旗手としても活躍されている著名な女将さんです。また南三陸志津川といえば、とれたてのいくらの粒を器からあふれんばかりにちりばめたお丼が有名です。新鮮ないくらを黄金の真珠にたとえたて女将自ら命名したのが「キラキラ丼」です。


左奥が阿部憲子女将、手前伊藤俊さん(町会議員)、中央(ORI☆ママン)、右(ORI☆姫隊)



さて、このホテルは震災当時ほとんど揺れずフロントロビーにあるガラスのコップが落ちただけというエピソードがあります。しかしこれは偶然の産物ではありませんでした。先代の阿部憲子女将のご尊父が、気仙沼市で営んでいた水産業とホテル業が1960年のチリ地震で被災したことを教訓に、次に南三陸でホテルを建てる際は、硬い岩盤の上の高台に建てるようにと指示したとのことでした。そのため2011年3月11日のマグニチュード9.0にも耐えることができたのです。志津川の町は津波で壊滅したため、観洋さんは約600人近い避難民を建物の中に受け入れたそうです。避難所として受け入れた女将の英断と、約1か月以上に及ぶ避難所運営を取り仕切ったホテルスタッフの活躍には本当に頭が下がる思いです。このホテルのロビーは東日本大震災のみならず熊本地震や阪神淡路大震災のパネル展示も行っています。自社所有の震災遺構の建物も、語り部ツアーの訪問地として管理保全を継続しています。ホテルの建物や、避難所として受け入れた体験など、存在そのものが震災伝承のシンボルとして活かされている貴重なスポットです。


私は震災前からこのホテルの大ファンで、今は亡き父を連れてよく泊まりに来ていました。

震災直後にみちのく仙台ORI☆姫隊を連れて、さんさん商店街さんや、歌津や石巻市などにボランティアに来たときは帰りに必ずこのホテルに立ち寄り、活動で汗をかいて、くたくたになったまだ小中学生のメンバーにご飯を食べさせ、海を一望できる露店風呂に入れてから、仙台に帰るということをお決まりのコースにしていました。

今でも思い出すと時々とても懐かしく感じます。



お話をツアーに戻します。

昼食はお部屋をお借りして和食を提供して頂きました。


お手頃な価格で美味しい和膳がいただけます



ちなみに語り部傾聴会にお借りした会場では、民児協会様の定例総会も開催されました。

ホテル観洋さんは、このような多目的な活用にも柔軟にご対応してくださいます。




実は、この日の語り部さんは阿部女将にお願いしておりましたが急遽都合でご登壇できなくなってしまいました。そこで阿部女将から、南三陸を代表する語り部さんがいらっしゃるとのことで、あるベテラン語り部さんをご紹介いただきました。それが南三陸町文化財保護委員長・語り部ガイドグリーンツーリズムインストラクターの後藤一磨さんです。後藤さんは語り部さん達の先生という存在です。



後藤さんは「海の見える命の森実行委員会」の実行委員長でもあります。


後藤さんのお話は、さまざまな年代の方たちにとっても、分かりやすく語りかけてくださいます。人間と環境の関係を科学的な視座と、人間寄りの暖かい感情を持ってバランスよくお話されます。ぜひみなさんも一度、後藤一磨さんの語り部をお聞きになるとよろしいのではないかと思います。

(ご希望の方はぜひ私にご連絡ください。fukko@jasia.or.jp 村田へ)



語り部勉強会後は、観洋さんの売店で石巻や南三陸、気仙沼の名産品のお買い物タイムです。

本部の阿部長商店オリジナルの水産加工品や各地の人気のおつまみなど種類も豊富で迷うほどの品ぞろえです。


阿部女将、観洋の阿部さん、芳賀さん本当にお世話になりました。



さて訪問地最後の場所のご紹介です。


こちらは戦後学校災害でも最大の被害があった、石巻市震災遺構大川小学校さんです。

2021年1月には、私共のJASIAから「大川小学校震災遺構保存応援募金」として

30万円を石巻市に寄付させて頂きました。



大川小学校の校舎は、命の大きさを伝える聖地として、かつ防災・減災を後世に語り継ぐシンボルとして、大切に保存して欲しいとの思い込めてメンバーと一緒にお渡しさせて頂きました。


生徒さん74名、先生方10名の御霊に心よりご冥福をお祈り申し上げます。



語り部さんは、大川伝承の会、小さな命の意味を考える会-大川小学校児童遺族ーの代表佐藤敏郎さんです。


民児協会のみなさまは、こちらを初めてご訪問される方も多く、ハンカチで目頭を押さえながら佐藤さんのお話に聞き入っておられました。助かるはずだった命の重さを、強く心に受け止めていらっしゃったようです。



避難できていたら大切な命が守れたかもしれないという校庭に面した裏山への案内。

このツアーのしおりの裏表紙には、旧大川小学校校歌の歌詞と譜面を印刷しました。

校庭にある校歌の石碑の前で、ORI☆姫隊が「大川小学校校歌-未来をひらくー」をうたわせて頂く際に、ご参加いただいた方全員で、斉唱をするためです。


この時の動画はこちらをご覧ください





佐藤敏郎さん、大川伝承の会のみなさん大変お世話になりました。



この後、大川小学校遺構の隣の伝承館を見学し、仙台へと帰路につきました。



この「ORI☆姫隊と行く!まるごと石巻旅」小グループでもツアーを受け付けております。

また学びたい内容、訪問したい内容や宿泊ツアーでもご希望の内容にアレンジいたしますので、何なりとご相談ください。今回のツアーで訪問できなかった場所では、雄勝町硯上の里道の駅おがつ、雄勝ローズファクトリーガーデン、金華山巡りツアー、石巻市の美味しい店巡り、また山元町や名取、仙台市宮城野区、荒浜地区や気仙沼市、岩手県三陸沿岸の被災地も催行致します。福島県の原発視察も実施しています。


お問い合わせ先➡震災伝承バスツアー「ORI☆姫隊と行く!まるごと石巻旅」まで fukko@jasia.or.jp


今回のツアーのアンケート調査結果

①行きたかったところに行けてよかった

②ORI☆姫隊が若いので明るくなって楽しかった

③行く場所が多くもう少し時間に余裕が欲しかった


等様々な貴重なご意見を頂戴いたしました。


これからも私たちJASIA ORI☆姫隊復興支援プロジェクトは伝承活動行いながら、被災地の復興と地方活性化を目指していきたいと思います。


みなさんお疲れ様でした。

そして

ありがとうございました。



【令和4年6月10日のコースのご紹介】

田子西==JR陸前高砂駅==株式会社ムラタック(仙台市宮城野区)==仙台港北IC==<三陸道>==石巻港IC==石巻魚市場(視察)==震災機構門脇小学校・MEET門脇・津波伝承館(視察)==南三陸ホテル観洋(昼食)==震災遺構大川小学校(視察)==河北IC==<三陸道>==仙台港北IC==<三陸道>==株式会社ムラタック==JR陸前高砂駅==田子西


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